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高級ブランデーはボトルも魅力のバカラボトル
「オシャレなバーや自宅のリビングで寛ぎながらゆっくりとグラスを傾ける。」
そんなシーンで飲みたいお酒がブランデーです。熟成された芳醇な香りと口当たりが良い味わいは酔いとともに、気分をリラックスさせてくれます。
ブランデーは、その味も素晴らしいのですが、優雅な形のボトルにも特徴があります。これほどボトルの形や素材にこだわるお酒は、他にはあまり無いのではないでしょうか。
これはブランデーの歴史に関係があるといわれています。フランス国王ルイ14世はブランデーを保護し、ヨーロッパの宮廷にブランデーが普及していきました。「王侯の酒」とも言われて、貴族たちに愛飲されます。華美な様式を好むヨーロッパ貴族たちは味わいだけではなく、外観にも優雅さを求めるようになったために、ボトルの華美を競ったとも言われています。そこで、今回はブランデーのボトルについてご紹介していきます。
バカラボトル
高級ブランデーのボトルと言えばやはり「バカラ」でしょう。高級クリスタルの世界的なブランドとして知られ、コレクターの中でも高い評価を受けています。
クリスタルとは?
クリスタルとは通常のガラス成分である、珪砂、カリウム、ソーダ灰に酸化鉛を添加したもので透明度と屈折率が高まって、水晶のように輝くようになります。
鉛の成分が多くなるほど、透明度がクリアになり、屈折率も上がります。一方で、製造に高度な技術が必要になり、非常に歩留まりが悪いので、高価になります。鉛の成分が24%以上でクリスタルと言われますが、バカラは30%と言われています。
バカラの歴史
1764年経済的に疲弊していたフランスは、ガラス産業で経済建て直しを目論んでいました。当時の国王ルイ15世はロレーヌ地方のバカラ村にガラス工場を建設する許可を与え、バカラの歴史がスタートします。
1816年には初めてクリスタルガラスの製造に成功。1841年にはその後バカラの代表的シリーズとなるアルクールシリーズを発表します。非常に細かくきれいなグラスカットと透き通ったグラス製造技術はその後もヨーロッパの貴族たちに愛用されます。
その後は国際的賞を数々受賞するなど多くの実績を残し、世界的クリスタルメーカーとして確固とした地位を築き上げていくのです。
バカラの特徴
品質に対する厳しい対応で知られ、製造された3割から4割は破棄してしまうなど、その品質基準により、消費者から高い支持を受けています。3年に1度しか開催されないフランスのMFO(国家最優秀職人賞)に同社の職人が50人以上選出されていることを見ても品質の高さが窺えます。
バカラボトルのブランデー
では、バカラボトルのブランデーはどのようなものがあるのか、参考価格とともにご紹介していきます。
・レミーマルタンルイ13世
コニャックメーカーの名門レミーマルタン社の最高級品です。40年から100年熟成させたコニャックを1000種類以上ブレンド。その複雑な味わいと類い稀な芳香は多くのグルマン達を魅了し続けています。ボトルのフォルムは丸みを帯びた豪勢な装飾、透明度の高いボトルは堂々とした風格が感じ取れ、参考価格は23万円前後です。
・カミュ・キュヴェ 5.150
こちらもコニャックの有名ブランドカミュ社のコニャックです。同社の創業150周年を記念して生産した、1492本の限定製造品です。異なる格付けの5つのクリュから厳選された原酒をブレンドしたレア商品です。個性的なボトルが多いカミュ社らしく、シンプルながら先鋭的なデザインのボトルを採用。美しいグラスカットはバカラならではと言えます。参考価格は50万円前後です。
・ヘネシー リシャール
へネシー社の最高級コニャック。ヘネシー創業者の名を冠した銘品です。100年以上熟成させた原酒も含め100種類以上をブレンドしています。ボトルは流線型の優美なフォルムで、安定感のあるデザインで、参考価格は30万円前後です。
バカラボトルの価値
ご紹介したように、有名メーカーが自社における最高級ランクとして位置づける製品にはほとんどバカラのボトルを採用しています。それだけバカラクリスタルの信頼性は高いのです。
その証拠にバカラボトルだけを収集するコレクターも多く存在し、空きボトルでも取引が行われています。同封されている替え栓や内箱、外箱が揃っていれば、状態にもよりますが、数千円から数万円の値段が付くこともあります。
バカラは小さめのタンブラーでも1万円から2万円と高価ですから、デザイン性に優れたボトルであれば、観賞用などの需要があるのは当然とも言えます。
まとめ
バカラボトルを採用したブランデーは高価なものが多く、希少性も高いです。もし、皆さんのもとにバカラボトルがあったら、傷などをつけないように丁寧に保存してください。もし、不要であれば、お酒の買取業者さんに売るのも良い方法です。空きボトルだとしても、高値が付くことがあるので、一度査定してもらうことをおすすめします。
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