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知っておきたい!~コニャックとブランデーの違いについて~
皆さんはブランデーを飲んだことがありますか?
頂き物や少し高級なバーなどで、口にしたことがある方もいらっしゃると思います。
では、コニャックはどうでしょう?
「コニャックは飲んだことがない」と言う方でも、もしかしたら気づかないうちに飲んでいるかもしれません。
実はコニャックとはブランデーの1種類なのです。「レミー・マルタン」や「ヘネシー」といったブランドは実はコニャックの銘柄なので、知らず知らずのうちに、「コニャック」を飲んでいるかもしれないのですね。
では、なぜ名称が違うのか?
今回はコニャックとブランデーの違いをご紹介していきます。
ブランデーとはどんなお酒?
ブランデーとは主にぶどうなどの果実を蒸留して製造する蒸留酒です。材料はぶどうの他にもりんご酒を使ったものなどもあります。
つまり果実酒を蒸留して作ったお酒はすべてブランデーと呼ばれます。
製造方法
ぶどうなど、果実を熟成させたお酒を蒸留器に入れます。
蒸留とは液体を加熱し成分を抽出する方法で、水よりアルコールの沸点が低いことを利用して、アルコールを抽出します。
蒸留器から出た蒸気を冷やして液体に戻すと、アルコール度数70%にもなる原液が出来ます。しかし、この原液は蒸留しているので、ほぼアルコールと水が成分です。元の香りや風味はあまりなくなってしまいます。
そこで、次の熟成という工程が大切になってきます。
熟成は木の樽に入れて温度や湿度を管理して、3年から20年以上も熟成されます。樽の素材はホワイトオークが多いようです。樽の香りがブランデーの香りを左右するので、何度も熟成に使用された樽はメーカーでも非常に大切に管理されています。
また、そのような樽は市場で取引もされているそうです。
次の工程はブレンドです。
ブランデーはひとつの樽から瓶詰めするわけではありません。ブレンダーと呼ばれるブレンドのプロが様々な年代の樽から、香りや色を見ながらブレンドして出荷されます。
ブランデーの種類
ブランデーには種類があります。その種類とは、生産される地域によって決まっています。
ブランデー大国フランスの場合、コニャック地方、アルマニャック地方、ノルマンディー地方のブランデーをそれぞれ、コニャック、アルマニャック、カルヴァドスと定義し、原産地統制呼称(AOC)という法律で規制しています。
他の種類としてはフランスではワイン用ぶどうの搾りかすが原料のマール、イタリアでも、同じ原料で製造されたグラッパがあります。
コニャックの定義
前述の通り、コニャックとはフランスのコニャック地方で生産されたブランデーですが、コニャック地方で生産されればどのようなものでもコニャックと名乗れるわけではありません。
フランスの原産地統制呼称(AOC)で原材料、土壌、製法などが細かく規定されています。
コニャックの法律的な定義を見ていきましょう。
原料
コニャックの原料は、ぶどうです。どのようなぶどうでも良いわけではなく、品種も規定されています。
「ユニ・ブラン」「コロンバール」「フォル・ブランシュ」の3種類です。ただし、混合率が10%以下であれば、他に指定された6種類のぶどうも使うことが出来ます。
土壌
コニャックを生産するには、原料となるぶどう畑の土壌もAOCで決められています(アペラシオン)。
土壌の石灰量がブランデーの品質を大きく左右するので、それに応じて格付け(クリュ)がされています。
・ボア・オーディネー
砂地が多く、やや荒い味わいになるようです
・ボン・ボア
砂地で搾ったぶどうの味わいになるようです
・ファン・ボワ
面積が一番大きなクリュ。まろやかで強い香りになるようです
・ボルドリー
面積が一番小さなクリュ。なめらかな軽さが特徴ということです
・プティ・シャンパーニュ
最高のクリュであるグランド・シャンパーニュに次ぐクリュ
・グランド・シャンパーニュ
最上級の土壌。洗練された気品のある味わいになるようです
蒸留
コニャックの特徴は蒸留方法にもあります。こちらも決まりごとがあります。
・シャトラン式蒸留器(単式蒸留器)で蒸留する
単式蒸留器で、アルコールの精製度は低いのですが、原料の風味が残りやすいのが特徴です。
・蒸気熱などではなく、直火加熱をする
蒸気加熱や湯煎加熱など多くの方法があり、味わいも異なるようです。コニャックは昔から直火方式の味わいを大切にしているので、そのように規定されています。
・2回の蒸留を実施
単式蒸留器は風味が残りやすい反面、アルコールの濃度が上がらない欠点があります。そのため、2回蒸留を行います。
まとめ
ブランデーとコニャックの違い、お分かりになりましたか?
ブランデーとは果実酒を蒸留したお酒の総称で、その中でもコニャック地方で伝統的な手法で生産されたブランデーのみコニャックと言えるのです。
ブランデーを飲む機会があれば、それがコニャックなのか確認してみたらいかがでしょうか。
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