お酒買取ジャンル
ワインの王様「バローロワイン」を賢く選べる方法
ワインの有名な産地は?と聞かれてイタリアと答える人も多いのではないでしょうか。その中でもイタリアには「ワインの王様と」の呼ばれる『バローロ』と呼ばれるワインがあることをご存知でしょうか。
これもまた、ワイン好きな人なら「何をいまさら言ってるの?」という顔をするかもしれません。それほどバローロワインと言えば有名で、親しまれ愛されてきたワインの中のワインです。
そこで、ワインにそれほど詳しくない人にもバローロワインのことが分かるように、ここで解説致しましょう。
ワインの王様バローロとは?
バローロはワインの王様と呼ばれ、イタリアでは最高峰のワインという位置付けです。イタリア北西部のピエモンテ州にバローロと呼ばれる村があり、バローロワインはその村周辺で生産される赤ワインの一つで、イタリアではDOCG規格に格付けされるワインです。
イタリアには、ワイン法と呼ばれるワインの格付けを規定する法律があります。そのワイン法では、格付けは上位から順にDOCG・DOC・IGT・VdTと4つに分類されており、その中でもDOCGは「統制保証付原産地呼称ワイン」のことで、格付け上もっとも厳正な規定が設定されている格付けです。
このようにワインの格付けからも、バローロワインは最上位の位置付けであり、だからこそワインの王様と呼ばれるようになったのかもしれません。
バローロワインの味はどうなの?
では、バローロワインの味の方はどうでしょうか。ワインの味の決め手となる一つが、ワインの原材料であるぶどうの種類です。バローロワインの原材料に使うぶどうは、「ネッビオーロ」という種類でタンニンという成分の含有率が高く、長期熟成に向いているぶどう種として知られています。
バローロワインはこのネッビオーロ100%で作られていて、コクが深く確かな渋みがあり色が濃いのが特徴で長期熟成に耐えられるワインです。
このぶどうを使い熟成されたバローロワインは、重厚な味わいでアルコール度数も高いワインに仕上がっていると言われています。これは、イタリアで作られる多くのワインが、酸味は強いがタンニンが少なく軽い感じの味であることと対照をなしています。
バローロワインの選び方
ひと口にバローロワインと言っても、種類は多く味も価格もさまざまです。そこで、どのような点に注意してバローロワインを選べばよいか、そのポイントについて解説します。
価格
安価なものは3千円程度で購入できますが、それなりの味になってしまうので、多く出回っている1万円前後のものから選ぶのがよいでしょう。また、ヴィンテージものやつくり手次第で高値に設定され数万円のものもあります。お金に余裕があれば、買ってみてもよいかもしれません。
つくり手
バローロワインも他のワイン同様に、つくり手次第で味の個性が大きく違ってくると言われています。醸造法には、昔ながらの手法による伝統的スタイルとフランスのブルゴーニュ地方で発達した技術によるモダンスタイル、そしてその両者の折衷スタイルという3つのスタイルがあります。
伝統的スタイルでは、タンニンや酸味はしっかりとした味わいに仕上がっています。
モダンスタイルでは、熟成期間が短めにもかかわらず果実の風味が豊かで楽しめる味わいに仕上がっています。
ワインのつくり手が、どのスタイルでワインを醸造しているかで味の個性もかなり違ってくるので、自分の味の好みに合ったワインを作ってくれるつくり手を選ぶとよいでしょう。
人気のおすすめバローロワインはこれだ!
ここでは、人気の高いおすすめのバローロワインをご紹介します。以下の小見出しは、「ワイン銘柄名/つくり手名」を意味しています。
バローロ ガレッティ / ラ・スピネッタ
「ラ・スピネッタ」はモダンスタイルでワインを醸造するつくり手で、ジョルジュ・リヴェッティ氏が主宰しています。価格は、8千円前後と比較的リーズナブルな値段で購入できます。バローロ ガレッティは、「バローロ カンペ」という2万円以上する高級ワインがありますが、同じ畑で採れたぶどうを使用しています。
また、ワインの評価の指標であるパーカーポイントは、2006年のヴィンテージものが91点という高得点を獲得しています。
パーカーポイントとは、アメリカのワイン評論家のロバート・パーカー氏が考案したワインの色や香り、味などから総合判断し100点満点で評価する指標のことで、ワインを購入するときの判断材料の一つになっています。
バローロ ブッシア / プルノット
「プルノット」はイタリアの「アンティノリ」という名門ワインメーカー傘下のワイン製造業者です。
このつくり手の醸造スタイルは、伝統とモダンの折衷スタイルです。
バローロ ブッシアは、ぶどうを栽培する畑の中でも良質のぶどうが採取できると評判のブッシアという畑のぶどうを使っています。このバローロの価格も1万円前後と比較的リーズナブルです。
バローロ モンプリヴァート / ジュゼッペ・マスカレッロ
「ジュゼッペ・マスカレッロ」は、1881年からワイン製造に携わっている老舗のワイン製造業者で、伝統スタイルでワイン醸造を行っています。ぶどう栽培の畑の土壌には特に気を遣っていて、ぶどうの樹を定期的に取り除いて土壌を休ませ、ぶどう栽培に適した状態に土壌を整えたりします。
そして、品質的に満足できないぶどうができたときには、ワインづくりには使用しないそうです。ですので、畑の良し悪しには特に注意を払っていて、バローロ モンプリヴァートは、モンプリヴァートというトップレベルの畑から採れたぶどうを使っています。このバローロは高級ワインの位置付けで、価格も数万円レベルです。
まとめ
いかがでしたか?ワインはあまり嗜んだことはないけど、これから飲んでみようと思っているワイン初心者のかたはもちろん、既にバローロワインのことを知っていた人にも、多少の知見が得られた記事になっていたら幸いです。
ワインについては、その芳醇な香りや深いコクを味わう楽しみは無論のこと、それ以外でもワインにまつわるさまざまな蘊蓄を友人知人に分け知り顔で語って聞かせるのもまた楽しいものです。ぜひ、ワインを楽しんでいただければと思います。
- 「お酒買取.com」にお問い合わせください
- ワイン買取・シャンパン買取・ドンペリ買取・ヘネシー買取・ウイスキー買取・ブランデー買取
- ワイン買取・シャンパン買取・ドンペリ買取・ヘネシー買取・ウイスキー買取・ブランデー買取