お酒買取ジャンル
ジムビーム ウイスキーの歴史はバーボンの歴史でもある?
「ジムビーム ウイスキー」は「バーボンの中のバーボン」と呼ばれ、このウイスキーからバーボンというウイスキーが始まったと言われる銘柄です。日本の酒造メーカーや飲料メーカーは海外の有名な酒造メーカーを傘下に収めるケースが多いですが、このジムビーム ウイスキーの製造元であるビーム社は、サントリーホールディングスが傘下に収めています。そこで、今回はジムビーム ウイスキーについて解説します。
ジムビーム ウイスキー誕生の経緯
ジムビームの名前の由来は、このウイスキーの生みの親であるジェイコブ・ビームからきています。彼は、ドイツからアメリカへやってきた移民で、西部のケンタッキーに移住しました。ケンタッキーの地質は石灰岩層になっていて、この土地で得られる天然水はその石灰岩層にろ過された上質な水でした。
ジェイコブ・ビームは祖国のドイツで学んだ蒸留の技術で、この上質な水を利用した蒸留酒の製造を思いつきました。そして、彼は、1795年に最初のウイスキー樽を発売しました。これが、酒造メーカービーム社によるジムビーム ウイスキーの歴史の始まりです。
ジムビーム ウイスキーはトウモロコシを主原料としたバーボンウイスキーであり、ビーム社はバーボンの礎を築き上げたパイオニアと言えるでしょう。そして、創業から今日に至る二百数十年のジムビームの歴史は、そのままバーボンの歴史ということができます。
ビーム社はその後、紆余曲折を経て、全株式をサントリーホールディングスに売却し、社名をビーム サントリーに変更しました。
ビーム社に受け継がれる秘伝のバーボン製造レシピ
ウイスキーの味の決め手は、原材料がもっとも大きく影響していることは当然ですが、蒸留所の立地環境もその重要な要素だとされています。環境が、ウイスキーの個性を作ることに深く関わっていると言われ、蒸留所の立地は慎重に選ばれます。
そういう意味では、清浄な水と肥沃な土地に恵まれたケンタッキーという土地柄は、ジムビーム ウイスキーを育てる環境としてはベストに近い場所だと言えるかもしれません。原材料に使われるコーンや大麦、ライ麦の品質が高いレベルであることは必須ですが、水の品質も重要です。ケンタッキーの石灰岩層でろ過された湧水はライムストーンウォーターと呼ばれ、とくにバーボンの製造には最適な水と言われています。
そのような理由から、ビーム社は、創業にあたってこの地に蒸留所を立地しジムビーム ウイスキーを生産して行きました。そして、ビーム社が最初にウイスキー樽を発売して以来、その製法は社内だけに伝わる門外不出の秘伝のレシピとして代々受け継がれて行きました。
原材料となるコーンや大麦などを製粉し、ライムストーンウォーターで混ぜ合わせたものを大型の容器に入れて加熱すると、穀類やでんぷんが糖分に変わりドロドロのゲル状になります。この状態のものは「マッシュ」と呼ばれ、これにビーム一族が代々受け継いできた秘伝の酵母を加えると発酵してマッシュの糖分がアルコールに変化します。
その後、この状態のものを2回にわたって蒸留することによって、不純物が取り除かれ透明な原酒が出来上がります。この原酒を樽に入れ、時間をかけて熟成しバーボンウイスキーへと仕上げて行きます。ここで使われる樽も重要で、バーボンの品質を左右すると言われ、その素材として使われるオーク材は厳選されます。
樽は手作業で丁寧に組み立てられ、内側を数回にわたって徐々に焦がして行きますが、そのようにして作られたこだわりの樽の中で原酒は熟成され、バーボン特有の香りや色合い、味わいが作り出されて行きます。
おすすめのジムビーム ウイスキー
ここで、おすすめのジムビーム ウイスキーをご紹介します。
ジムビーム
・価格(700ml):約1千5百円弱
・特徴:1973年以来、世界でNo.1の売り上げを記録しているバーボンです。原材料には大粒が特徴の高品質なデントコーンが使われていて、味わいや香りが程よくバランスされ心地よい口当たりが特徴的です。
・アルコール度数:40%
ジムビーム ブラック
・価格(700ml):2千4百円
・特徴:6年以上にわたって長期熟成させたプレミアム・バーボンであり、ジムビームの最上級バーボンです。芳醇な味わいとアロマの豊かな香りが匂い立つ逸品です。
・アルコール度数:40%
ジムビーム ライ
・価格(700ml):約1千7百円弱
・特徴:原材料にライ麦が使われているライウイスキーで、ドライでスパイシーな香りと果実の芳香を合わせて楽しめます。
・アルコール度数:40%
まとめ
「バーボンと言えば、ジムビーム」と言われるぐらい、ジムビームはバーボンの代名詞のような存在です。ジムビーム ウイスキーの誕生によって、バーボンが世に生み出されたとも言えるわけで、バーボンを愛好する人にとっては欠かせない銘柄と言えるでしょう。
- 「お酒買取.com」にお問い合わせください
- ワイン買取・シャンパン買取・ドンペリ買取・ヘネシー買取・ウイスキー買取・ブランデー買取
- ワイン買取・シャンパン買取・ドンペリ買取・ヘネシー買取・ウイスキー買取・ブランデー買取