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グラッパはブランデーと違う?グラッパとはどんなお酒?

お酒をよく飲む人でも、ウイスキーとブランデーの違いがよくわからないということがありますが、ブランデーとグラッパについても違いがわからないという人が多いようです。グラッパとブランデーの違いを答えられる人は少ないのではないでしょうか。

そこで今回はブランデーとグラッパの違いについてお話したいと思います。

ブランデーはどういうお酒なのか

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ブランデーは、ブドウを使ったものが多いですが、リンゴや洋ナシなどのフルーツを使ったものがあります。
ブランデーの中でも単純にブランデーとされているものは、ブドウを原材料としたもので、ブドウ以外のものを使ったブランデーは『フルーツブランデー』と呼ばれています。

ブランデーは白ブドウが主な原材料で、ワインを蒸留、その後木製の熟成樽に入れられ5年以上熟成され、ものによっては25年以上熟成されます。
アルコール度は40~50度になり、フランスのコニャック地方などで作られたブランデーは高級酒として知られています。

グラッパとはどんなお酒?

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主にイタリア料理店などで提供されているグラッパですが、最近はファミリーレストランなどでも見かけることがあります。
しかし、ブランデーと比べると日本で飲まれることが少ないため、どんなお酒かわからないという人が多いようです。

グラッパはブランデーの一種とも言えます。
しかし、ブランデーと違うのは、ワインを作るときに出る『ブドウの搾りかす』を原料に使うという点です。
搾りかすの中には、ブドウの皮や種、実の部分の残りや果軸・果汁といったものが含まれ、ワインの残留物も含まれます。

ワインの搾りかすを蒸留して作るので、瓶詰めされた直後に出荷されるものには色のついていないものが多いのです。最近では、木樽で熟成させ、ブランデーのような色あいを出しているグラッパも増えています。
実はフランスでも、同じような製法で作られるお酒があります。
フランスで同様の手法で作られたお酒はグラッパとは言われず、『マール』と言われています。

グラッパのアルコール度数はばらつきがある

グラッパのアルコール度は40度前後のものが多いようです。しかし、30度のものや60度とかなり高いアルコール度のものも存在します。
グラッパの中でもアルコール度数に大きなひらきがあるのは、原料となるブドウに原因があります。原料となる搾りかすが、白ワインか赤ワインかによってもともと含まれているアルコール度数が異なるためです。
このほかにも、製造場所によって蒸留のやり方や過程に差があるためアルコール度にばらつきが出るとも言われています。

原材料に搾りかすを使う理由

グラッパの原材料がワインの搾りかすということを疑問に思う人もいることでしょう。
グラッパの原材料にワインの搾りかすを使うのには、グラッパのできた当時の時代背景にあるようです。

所説色々ありますが、グラッパが民衆に流行りだしたのは10世紀頃だと言われています。当時のヨーロッパでは、ワインは上流階級の人々の飲み物で、原料のブドウを作った農家はもちろん、一般人が簡単に飲めるものではありませんでした。

そのためワインの絞りかすを利用して作られたのが、グラッパというお酒だったのです。

イタリアでは表記に制限がある

グラッパの原産地であるイタリアでは、ワインの搾りかすのみを蒸留させたものをグラッパとして表記できるという決まりがあります。
製造時に加水・加糖を行い、再発酵させてしまったものはグラッパとは表記できないため、『アクアヴィーテ ヴィニカ(aquavite vinica)』と言われます。
搾りかすだけでなく、ワインまでも一緒に蒸留して作ったものは「アクアヴィーテ ディ ウヴァ(aquavite di uva)」と表記することが法律で定められています。

グラッパとブランデーの違うとは

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ブランデーとグラッパについて説明しましたが、それぞれがどのような特徴があるか分かったところで、違いをまとめると

ブランデー:果実から作られた蒸留酒で熟成させて作られ、琥珀色の深い色がついている。
グラッパ:ワインの搾りかすを発行させ熟成を行わないものが多く、イタリアでは表記名について法的な決まりがある。無色透明(まれに熟成させて色をつけているものがある)。

このような点が違うことがわかったでしょうか。
大まかな種類分けではグラッパもブランデーと言えますが、製造方法が異なるため、ブランデーとグラッパは別のお酒ということになります。

グラッパはブランデーに近いお酒

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今回はグラッパとブランデーの違いについてお話しました。原材料となるブドウは同じものでも、グラッパが搾りかすを原料としているのを知っている人は少ないと思います。

果実を原料として作られる蒸留酒というくくりで分けるなら、グラッパもブランデーも同じと言えるでしょう。しかし原材料となるおおもとのブドウは同じでも、その後の製造工程が異なるので、別のお酒と言えます。

どちらも独特の味わいのあるお酒ですので、香りを比べてみたり、味わいを比べたりと、グラッパとブランデーを飲み比べてみても楽しいですよ。

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