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ウイスキーと焼酎、何が違うか知っていますか?
「ウイスキー」と「焼酎」は皆さんも飲まれたことがあると思います。どちらも蒸留酒というカテゴリーなのですが、味わいも香りも色も違います。よく飲まれる飲み方は似ています。水割りやロック、ストレート、ソーダで割ればウイスキーはハイボール、焼酎は酎ハイになりますね。
よく比較をされる両者ですが、違いを正確に言える方は少ないようです。実は同じ蒸留酒でも、原料や製造方法に大きな違いがあるのです。今回はウイスキーと焼酎の違いについてお話します。
ウイスキーと焼酎の原料
ウイスキーと焼酎の味わいや香りの違いには、使われる原料の違いが大きく関わっていますので、それぞれの原料について紹介していきます。
ウイスキーの原料
ウイスキーの原料は穀物です。世界的に有名なスコッチウイスキーには2種類あって、大麦麦芽のみを使用するモルトウイスキーと、トウモロコシやライ麦、小麦を使用するグレーンウイスキーがあります。
この2種類をブレンドした「ブレンデットウイスキー」がウイスキーの8割以上を占めています。
なぜブレンドするかというと、モルトウイスキーだけでは独特のクセがあることと、大量生産に向かないという事情があります。グレーンウイスキーをブレンドすることによって、飲みやすくあまりクセのないウイスキーができるのです。
スコッチのほかにもカナディアンウイスキーにはライ麦、アメリカンウイスキーではトウモロコシが主な原料として使われています。
焼酎の原料
焼酎の原料は多岐に渡ります。ウイスキーのように穀類を使用しなければならないという定義がないからです。
焼酎の種類は大きく分けて3種類あります。
・連続式蒸留焼酎(甲類)
原料は廃糖蜜や酒粕などを使い製造コストを下げています。
・単式蒸留焼酎(乙類)
原料は芋、米、蕎麦、サトウキビなど様々な種類があり、独特の味わいを楽しむことができます。
・本格焼酎
単式蒸留焼酎の一部で、穀類、芋類、砂糖などを麹で発酵させたものを指します。連続式蒸留焼酎との差別化を図るために業界団体が国に対して働きかけた結果、省令として制定されました。
ウイスキーと焼酎の製造方法
ウイスキーと焼酎は発酵過程や熟成過程においても違いがあります。両者の製造工程を見ていきましょう。
ウイスキーの製造工程
まず、麦を発芽させ麦芽とします。穀物には発酵できるほどの糖分はありませんので、この麦芽によってデンプンを糖化させます。
これを酵母で発酵させ、アルコール分7%程度のウォッシュという原液を作ります。その後モルトウイスキーは単式蒸留器で、グレーンウイスキーは連続式蒸留器で蒸留します。単式蒸留器はシンプルな構造で、アルコールの精製度合いは低いですが、原料の風味が残る蒸留方法です。対して連続式蒸留器は、大量生産に向いていてアルコール精製度合いも高いですが、原料の風味が残らない欠点があります。
蒸留が終わった原酒は樽に入れられて熟成に入ります。熟成する樽はオーク材が使用されることが多く、ウイスキーは数年をかけてオーク材の香りを纏うことになります。
焼酎の製造工程
「連続式蒸留焼酎」は酒粕などをもとに発酵液を作ります。それを連続式蒸留器で蒸留するので、クセのない個性の薄い焼酎ができます。主に酎ハイなどのベースに使用され、ホワイトリカーとも呼ばれます。
「単式蒸留焼酎」は、米や麦に麹菌を付け麹を作ります。焼酎は法律上発芽した穀類を使用できないので、一般的に麹を使います。ここが麦を発芽させた麦芽を使うウイスキーとの大きな違いです。
麹と酵母を発酵させた、もろみを主原料(芋類など)に加え更に発酵させます。この主原料の風味が焼酎の味になっていきます。
蒸留は単式蒸留器を使用するので原料の風味が残り、風味豊かな原酒が出来上がります。焼酎もウイスキーと同様に熟成させます。しかし、ウイスキーのように風味を付ける目的はあまりなく、アセドアルデヒドなどの匂い成分を抜き、お酒自体を安定させることが目的です。
使用される容器はステンレス製のタンクや甕(かめ)が一般的です。焼酎は原料の風味が強く残っているので、ウイスキーのように長期熟成することはあまりありません。
しかし、泡盛などには長期に熟成した古酒があり、人気があります。また、人気銘柄「百年の孤独」のように樽で熟成させれば、ウイスキーのような味わいになります。
まとめ
ウイスキーと焼酎の味わいの違いは、原料や製造方法が大きく関わっています。
ウイスキーの原料は穀類のみですが、焼酎の原料は様々です(本格焼酎は規定されています)。また、製造工程ではウイスキーは麦芽を使いますが、焼酎は発芽させた穀類や果物を使用しないこと、熟成には焼酎は主にタンクや甕(かめ)、ウイスキーは樽を使用することが大きく違う点です。
次にウイスキーや焼酎を飲むときには、それぞれの違いに思いを巡らしながら大いに楽しんでみてください。
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