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「XO」「ナポレオン」コニャックの等級を知っていますか？

皆さんは「このブランデーはXOだから高いよ」「これはナポレオンだからおいしい」という会話を耳にしたことがありますか？ブランデーが好きな人にとっては頷ける会話かもしれませんが、ブランデーをあまり飲まない人はXOやナポレオンといったお酒の銘柄かと思うかもしれません。
ご存知の方も多いとは思いますが、XOやナポレオンはコニャックの等級なのです。他にもV.S.O.P.などの等級がありますが、どれが高い等級なのか、どのような基準で等級が付けられているのかは、ブランデーにあまり馴染みのない方は、ご存知ないかと思います。
そこで、今回はコニャックの等級について詳しくご紹介していきます。等級の仕組みが分かれば、更にコニャックを飲む楽しみが増えるはずです。

コニャックの等級

カミュ-XO-スペリオール-1

コニャックはフランスのコニャック地方で生産されているブランデーの呼称で、AOC（アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ原産地統制呼称）という法律で管理されています。コニャック地方で収穫されたぶどうで、伝統的製法で生産されたものだけがコニャックと呼ばれます。
同じくAOCで管理されているブランデーには「アルマニャック」「カルヴァドス」があります。XOやナポレオンといった等級はアルマニャックも採用していますが、基準が少し違いますので、今回はコニャックに絞ってお話します。

コントについて

コニャックの等級は熟成年数により決まります。コニャックの熟成はただカーヴに入れておくだけではなく、温度管理、樽の管理などコニャックを最適な状態で熟成させる多くの作業が必要です。最適な状態で長期間熟成されたコニャックは高い評価が得られるのです。
この熟成期間を語る上で重要なのが「コント」という考え方です。コントはコニャックの熟成年数を表す単位で、ぶどうの収穫から翌年の3月31日までに蒸留を終わらせ、翌4月1日から樽に詰められたコニャックは「コント0」と呼ばれます。コント0の状態は翌年の3月31日まで続き、4月1日にコント1となり翌年以降数字が加算されていきます。
コニャックはコント2以上の熟成を経ないと出荷ができませんので、最低でも熟成3年目がコニャックの最低熟成年数ということになります。

コニャックの等級名称

コニャックの等級についてはフランスの「全国コニャック事務局」が基準を定めていて、厳格に管理されています。等級とコントは以下のようになっていて、下に行くほど等級が高くなっています。

スリースター　コント2以上
V.S.（Very Special）　コント2以上
V.S.O.P.(Very Superior Old Pale)　コント4以上
ナポレオン（NAPOLEON）　コント6以上
X.O.(Extra Old)　コント6以上（2018年4月1日からはコント10以上）
Hors d’âge(オールダージュ)　コント6以上

同じコントでも等級が違うのは各メーカーが平均熟成年数を設定しているためで、等級が高いほど熟成年数は長く設定されています。XOであれば平均10年から20年、オールダージュは平均20年以上になります。
ここで注意しなければいけないのは、コニャックは様々な年代の原酒をブレンドしているということです。コントの表示は一番若い原酒を基準としていますので、さらに古い原酒が入っていることもあります。

コニャックXOのおすすめ銘柄

クルボアジェ-XOインペリアル　3000円

ご紹介したようにコニャックの最高等級はオールダージュですが、こちらは各メーカーの最高峰で、限定生産も多く価格も10万円以上のものもあり、非常に高価です。一般的にはXOが手に入りやすいと思いますので、こちらでおすすめ銘柄をご紹介します。

・クルボアジェXO
コストパフォーマンスの面では抜群です。お手ごろ価格ですが、長期熟成されたコニャックの深い味わい、香りを十分堪能できる佳品です。日本ではサントリーから発売しています。参考価格は6千円前後です。

・ヘネシーXO
1765年創業、コニャックの王様と言っても過言ではないヘネシー社のXOです。
インパクトのあるヘネシー特有の味わいと香りを堪能できます。コニャック初心者から飲みなれた人まで、安心して飲める定番のコニャックと言えます。参考価格は1万5千円前後です。

・カミュXOエレガンス
こちらもコニャックの名門カミュ社のXOです。日本人の好みに合ったコニャックとも言われ、華やかな香りと気品のある深い味わいが特徴です。参考価格は1万円前後です。

まとめ

ブランデー　xo　1

コニャックの等級は熟成年数によって決まります。XOクラスでは若い原酒でも10年以上カーヴの中で大切に熟成された歴史があります。今度コニャックを飲むときには、そのコニャックが仕込まれた年の出来事を思い出しながら飲むのも良いかもしれません。

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